京都観光
2025年4月上旬に京都を訪れる機会があり、足を伸ばしてこれまで行ったことがなかった京都の観光地を訪れました。自家用車での移動でした。
▼鞍馬寺
鞍馬寺は京都駅の真北約15kmの鞍馬山にあります。鞍馬弘教の総本山だそうです。
午前8時30分頃、鞍馬寺の正面の有料駐車場に到着。

まずは寺の正面から階段を少し上がって仁王門を見学。門の両側に立派な仁王像がありました。金網があるため綺麗な写真撮影は難しいです。



そこから少し上がっていくと普明殿(ケーブル山門駅)という建物に到着。あらかじめ鞍馬寺のHPで徒歩で登っていく健脚コースとケーブルカーを使うケーブルコースがあることを確認。少しでも楽ちんなコースを選びがちな、ねこじいはケーブルコースを選択。200円のケーブル寄付金を払ってケーブルカーのチケットを購入しました。朝一のため、ケーブルカーの順番待ちは一番乗りです。ケーブルカーは8時40分始発なのでそれに乗りました。

ケーブルカーはシートが斜面の下方向に向いているため、上りは下を眺めながら背面方向に登っていきます。2分で多宝塔駅に到着です。健脚コースで歩くと25分ほどかかるようです。


多宝塔を見学してから、徒歩で金堂を目指します。石畳に沿って鬱蒼とした山道を歩いていきます。人里離れた山奥という雰囲気に満ちています。山の斜面がとても急で、まさに天狗がいそうな雰囲気です。源義経が幼少時(牛若丸)にここで過ごしていたんだなあと考えると感慨深いものがあります。



10分ほど歩くと金堂に到着。一番に目に入るのは境内の桜の美しさでした。まさに満開のタイミング。桜の写真撮影をしている人が多かったです。金堂で参拝してから、霊宝殿という博物館を見学しました。そこから奥の院経由で貴船神社にいくこともできるのですが、今回は車で貴船神社へ移動することとし、いったんは下山、再びケーブルカーに乗って麓に到着しました。



▼貴船神社
車では10分程度で貴船神社に到着しました。近くの有料駐車場に止めました。
この辺の道路は山と川に挟まれた山道なので道幅が狭く観光客の歩行者がたくさん歩いているので運転は要注意ですね。



貴船神社は、鞍馬寺の西方にあり、古くから祈雨の神として信仰されてきたそうです。赤い鳥居をくぐって、本殿でお参りします。水占みくじというおみくじ(200円)があったので引きます。並べてある黄色い紙を引きます。社殿の横にある霊泉に浮かべると、おみくじの字が浮き上がってきます。残念ながら、凶!ここまできて凶!という気持ちですが、旅行よろしという言葉でなんとか気を持ち直しました。大凶もあるらしいので、それよりはましかと気を取り直します。


そのあとは結社(ゆいのやしろ)(中宮)を目指しましたが、入り口を見落としてそのまま奥宮へ。奥宮は貴船神社から700mの距離です。お参りして元来た道を戻ります。今度は結社をしっかり見つけてお参りしました。





▼三千院
貴船神社の後は、三千院へ。到着はほぼ正午でした。貴船神社からは車で東の方へ約20分の距離です。
三千院は天台宗の寺院だそうです。デュークエイセスの「女ひとり」が頭の中で流れます。「きょうと〜おおはらさんぜんいん〜こい〜にやぶれたおん〜ながーひとり〜」門を入り客殿へ。お抹茶の提供があるので早速チケットを購入して、庭園を眺めながらいただきます。ねこじいはお抹茶の提供があるところでは必ずいただくようにしています。






その後はパンフレットを見ながら広い広い庭園を散策しました。苔むす日本庭園はとても美しい。本堂である宸殿で薬師瑠璃光如来を参拝、それから庭園内にある往生極楽院で阿弥陀如来、観世音菩薩、勢至菩薩を参拝しました。弁天池の脇に佇む、わらべ地蔵もしっかりチェックしました。



▼後鳥羽天皇・順徳天皇大原陵
三千院を後にして、北側に歩いていくと、右側に後鳥羽天皇・順徳天皇大原陵があります。観光スポットになっているようでもなくいきなり出くわした感じだったので驚きました。さすが京都です。あれだけ賑わっている三千院とは異なり、ここには観光客は全くおらず、静かな佇まいです。天皇陵は荒れてほしくないのでこのまま観光客が訪れない場所のままであって欲しいです。厳かな気持ちで参拝させていただきました。



さて、後鳥羽上皇と言えば承久の乱(昔は乱でなく変と習ったように思います)の朝廷側の責任者。承久の乱は、貴族政権と武士政権である鎌倉幕府(執権北条義時)との対立により貴族政権側が敗れ、以後政権が朝廷から武士側に移行し、江戸幕府が終わるまで続くこととなったパラダイムシフトでした。この乱で敗れた後、後鳥羽上皇は隠岐に、上皇の第3皇子である順徳天皇は佐渡に配流となりました。