ねこじいは、ねこを2匹飼っています。そのうちの1匹、しいちゃん、メス12歳がもう数年前から糖尿病になり現在もインスリン治療を続けています。そのしいちゃんの糖尿病について記したいと思います。
急激なやせ
数年前にしいちゃんは急に痩せてきました。食欲はあるのに、なんだか筋肉がなくなってきて、骨と皮だけになってきたため、かかりつけの獣医さんを受診しました。血液検査を受けたらなんと血糖値が500以上もありました。その後入院となり、点滴をしながら食事療法、インスリン治療の開始となりました。
ねこの糖尿病の薬
人間が糖尿病になった際には、まず、食事指導、運動療法を開始して、それでも血糖コントロールが不良であれば、内服薬で治療を開始します。
内服薬の種類はたくさんあって、スルホニル尿素薬、速効型インスリン分泌促進薬、DPP-4阻害薬、GLP-1受容体作動薬、ビグアナイド薬、SGLT2阻害薬、チアゾリジン薬、α-グルコシダーゼ阻害薬などがあります。これらの薬を患者さんの病状に応じて組み合わせて使います。その際には、血液データの血糖値とHbA1cを参考にコントロールしていきます。内服薬でコントロールが困難な場合にはインスリン注射による治療が開始されます。
ねこの場合は、どうも内服薬というのがないようで、食事療法でコントロールがよくなければすぐにインスリン治療になるようです。(Googleで検索したところ、2024年9月に猫糖尿病の経口薬、センベルゴ(SGLT-2阻害薬)が発売になったそうです。)https://nagoyamirai.jp/%e7%8c%ab%e7%b3%96%e5%b0%bf%e7%97%85%e3%81%ae%e7%b5%8c%e5%8f%a3%e8%96%ac%ef%bc%88%e9%a3%b2%e3%81%bf%e8%96%ac%ef%bc%89%e6%b2%bb%e7%99%82%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6/
また、人間のHbA1cのような指標もないようで、血糖値の高低で調整して行くしかないようです。(病院によっては、フルクトサミンを測定して指標にしているところもあるようです。)
しいちゃんの治療
うちの、しいちゃんは最初、ねこ用インスリンであるプロジンクでコントロールを開始しましたが、血糖の上下変動が激しいため、人用のランタスに変更となりました。現在、朝夕の食事完食時にはランタスを朝夕、2.5単位ずつを皮下注しています。


ランタスに変更後も血糖値が安定しているわけではなく、インスリンの量を適切に打っているつもりでも、血糖値を測定してみると70台であったり、400台であったりします。そのため、食事量がいつもより少なく感じた時には自宅で血糖測定を行い、インスリンの量を加減しています。
インスリン治療を開始してからは、徐々に体重が回復して、やせてかわいそうだった姿も元通りになりました。
